仏壇の知識

念珠(数珠)の意味とは?

Q:念珠(数珠)って仏壇にお祈りするときやお葬式で使いますが、
元々何のために使うものなんですか?

 

念珠

 

A:その昔、お釈迦様が木の実をつないで連珠をつくり、
心から念仏を唱えて一つずつつまぐる事により、心を静め、災いを除き、
諸事が正しき方へ向かうと教えられました。
この連珠が、念珠の始まりと言われています。

人間には108つの煩悩があると言われています。
数珠をつまぐり念仏することによって
この煩悩を消してくれると考えられてきました。
このため、古来から厄を退けるものとしても大事にされてきました。

このように念珠は決して葬儀法要のためだけのものではなく、
平安幸福や厄除けのお守りとして最も尊い法具なのです。
めでたい結婚の証にも、先祖への孝養にも、念珠は尊い役割を
果たしています。